チャイナタウンからの葉書 | リチャード・ブローティガン | サンリオ | 1977

¥ 2,500

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原題は" The Pill versus the Springhill Mine Disaster"
1968年に出版されたブローティガンの7冊めの詩集である。

オリジナルの、署名とナンバーのはいった50冊限定のハードカバー版はもちろん、同時に発売されたソフトカバー・バージョンもamazonでは信じられないような値段がついているが、そのオリジナルのジャケット(おそらくそのときの恋人と思われる女性の写真)がこの翻訳版で使われていないのは、なんとも痛恨。さらに、原書では38の未発表作品を含む98篇のアンソロジーだったものを、これといったコンセプトもなく60篇に改編しているのは、不見識としかいいようがない、タイトルもおかしいし。

本というのは、パッケージとコンテンツが一体になった存在なんだから、作者へのリスペクトがあれば、ひとつの詩集の詩篇を意味なく減らしたり、ジャケットを改悪したり、タイトルを変えたりすることはできないはずで、この後の晶文社+藤本和子さんのブローティガン作品への対応と比較しても、サンリオという出版社、そして編者/訳者として記名がある池澤夏樹氏の意識を疑わざるを得ないし、訳文も(どうしても藤本和子さんとの比較になる)なんとなくピントが甘い。

とはいえ、それでもやはり他にない鮮やかなイメージを紙面に残すのがブローティガンという人の才なんだろう。

冒頭の一編。

彼女は決して腕時計をはずさないの詩

— マルシアに

きみはいつも身体に腕時計を
くくりつけているから、ぼくは当然
きみこそ正しい時刻そのものだと
 考える —
きみの長いブロンドの髪は八時三分、
きみの脈打つ稲妻の乳房は
一時十七分、バラ色のニャーオ笑いは五時半、
 まちがいっこないさ。

The Shenevertakesherwatchoff Poem

For Marcia

Because you always have a clock
strapped to your body, it's natural
that I should think of you as the
correct time:
with your long blonde hair at 8:03,
and your pulse-lightning breasts at
11:17, and your rose-meow smile at 5:30,
I know I'm right.

いつも思うけど、まるで俳句みたいだ。

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